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教授漬けな一日 [音楽とオーディオ]

今日は、坂本龍一のアコースティックなバージョンの演奏(編集CD-Rと『/05』)をメイン・システムで楽しんだ。
ディスクは、HDCDソフトである、『コンプリート・インデックス・オブ・グート』の『1996』、おまけの『エクストラ・インデックス』、『ウラBTTB』と、通常のCDである『グルッポ・ムジカーレ II』、『BTTB』を以前CD-Rに編集したディスクを聴いて、更に『/05』を聴いた。教授漬けの午後である。
僕のCDプレイヤーはラックスマンのD-7なのでHDCDデコーダが搭載してあり、HDCDをかけた場合、HDCDデコーダが働き、通常のCDソフトよりも音質は明らかに良くなる(D-7は愛着があり、なかなかSACDプレイヤーに移行しない。それだけ、音は僕好みなのである。可能性としては程度の良い中古のD-10を買っても良いくらいだ。もっと高価なものに移行するつもりも無い。オーディオの狂気的なドツボには決してハマらない。異常になる。)。通常はプレイヤーのデジタル・アウトからXLRバランス伝送で、D/Aコンバーターに繋いで聴いているので、明らかにこちらの方が音が良い。しかし、HDCDの場合は別で、D/Aコンバーターを介さないでもCDプレイヤー本体のD/Aコンバートで、十分良い音で鳴る。RCAケーブルは、アメリカのオーラル・シンフォニクスというメーカーのAs-One v5iというのを使っている。このケーブルは、あまり色づけが無く、墨絵のような印象を受けて、購入したものであるが、現在は繋いでいるだけで、D-7→D/Aコンバーター→XLRケーブル(オーディオ・クラフト)→プリ・アンプ→パワー・アンプの完全バランス伝送で聴いている。しかし、今日はたまたま、坂本龍一の前出の自分で編集したCD-Rを偶然見つけて(鈴木雅之のCD-Rを探していたのだ・・・肝心のこちらの方は見つからなかった・・・。ポップスは、自分がとても好きなアーティスト以外は、もっぱらレンタルである。小田和正作詞・作曲の「別れの街」を聴く為だけに・・・探すのに午前中随分時間を浪費したのに・・・クスン)、おぉ、これでも聴いてみるかという事になった訳である。かけてみると、プレイヤーにHDCDのインジケーターが点灯。おっ、HDCDだったっけ。ということで、急遽D-7→RCAケーブル→プリ・アンプの経路を選んで聴いてみた。本当はケーブルのエイジングを心配しないといけないところだが、As-Oneは、システムに繋いだ状態だし、プレイヤーをデジタルで伝送していても、アナログでも出力しているので(音質的には落ちてくると思うので、デジタル伝送中は完全にD-7のアナログ出力をオフにする構造にして欲しかった。・・・ラックスマンさんへ)、その心配は無い。慣らしは万全である。他のシステムも朝起きてからスイッチを入れて通電しているので用意万端。鳴らしてみた。
音質は、ちよっと落ちるなぁという印象。それは、CD-Rであるためと、通常は完全バランスで聴いているので、どうしても、アンバランスのRCAケーブルでは音質が低下する。『1996』からの曲はさほど音が良いと言う印象は無かった。しかし、奥行き感が少し出ている。ピアノが若干後ろに退いたような印象。ヴァイオリンとチェロが少し前に出てくる。HDCDの効果があまり感じられない。ここで、『1996』のオリジナル盤と聴き比べてみれば良かったが、聴いている途中に探すのが面倒なので止めてしまった。しかし、『エクストラ・インデックス』の「The Other Side Of Love」は、HDCDの効果がバッチリである。奥行き感もたっぷりと出て立体的。バス・ドラのアタックの立ち上がりも良い。録音も良いからだろうけれど。「戦メリ」は、音源は通常のCDからだけれども音はなかなか良かった。こう、リリシズムを感じると言うか・・・。『ウラBTTB』はHDCDからで、録音が良い。こう、ピアノがメカニカルに動く際の空気の振動みたいなものまで感じ取れる。シュワッ、シュワッという微弱な音まで聴こえる。『BTTB』は、普通といった感じだが、曲が良い。『Zero Landmine』は通常のCDからで、これも、まあ、普通の感じ。
思うに、CDでも、HDCDでも、CD-Rに落とすと若干音が悪くなるのであろう。それと、僕の通常の聴き方とは違う接続で聴いているところもあると思う。
多分5、6年ぐらい前につくったCD-Rだろうけれども選曲がどうも、綺麗や穏やかな曲ばかりで、自分の好みの一端を見ているようで、やや硬派的(音が硬派なので)な“ゆるみ”系だなぁと思ったりもした。メリハリのあるフュージョンやコテコテのジャズや、フリーも大好きなのだけれども。どうも、美的なものに目がないようだ。
勢いで『/05』を久しぶりに聴いたが、もうこれは本当に“ゆるみ”系である。柔らかなピアノの音と演奏。「チベタン・ダンス」も、「千のナイフ」も、「ハッピーエンド」までも!その他の曲も“ゆるみ”で、今日は教授の“ゆるみ”音楽に感化された一日だったのだ。まぁ、それはそれで良いじゃないかとも思ったりする。しかし「Parolibre」は、どのヴァージョンで聴いても名曲だなぁ〜(伊武雅刀の“いや〜日本はいい国だな〜”の感じで)。

【My CD-R(教授のピアノ)】
ゴリラがバナナをくれる日
Rain
美貌の青空
The Last Emperor
The Sheltering Sky
High Heels (Main Theme)
青猫のトルソ
The Wuthering Heights
Parolibre
Bring them home from 1996
Merry Christmas Mr. Lawrence from Gruppo Musicale II
The Other Side Of Love from Extra Index
energy flow
put your hands up (piano version)
鉄道員 (piano version) from ウラBTTB
opus
chanson
aqua from BTTB
ZERO LANDMINE-Piano version- from Zero Landmine

それと

『/05』

/05

メイン・システムの写真もぼちぼちアップしたいと思います。
今回は、夜写したのでピンぼけで没です。夜の接写はなかなか難しいですね。ストロボ光が反射して・・・。


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コメント 3

イチロ

xml_xslsmさん、niceをありがとうございます。


deacon_blueさん、niceをありがとうございます。


krauseさん、niceをありがとうございます。
by イチロ (2007-05-29 01:26) 

雨水

オーディオ・クラフトのXLR。めちゃくちゃ高価なケーブルですね;
ラックスマンのD-7といい、かなりのマニアとお見受けしました。
ひょっとして愛読書は「無線と実験」だったりして・・
by 雨水 (2007-05-29 21:33) 

イチロ

雨水さん、niceとコメントありがとうございます。
いやいや、僕はオーディオは好きだけれど、「無線と実験」は読みませんよ。でも、一時期「ステレオ・サウンド」にはまってましたが、高価なシステム関連の話がバカらしくなってきて今はたまに立ち読みするくらいです。自分がある程度満足して音楽を聴ければそれで良いんです。自分がイメージした楽器の音に近ければ。完全に一致させようとすると、他のジャンルの音楽が聴けなくなっちゃうし、莫大なお金を注ぎ込まないといけなくなってしまいます。そして、音の良さに感動するのではなく、音楽を聴いて楽しむのに付随した音質の良さを求めるというスタンスで、システムを組んでいます。音楽を楽しむ事の方が、音質の良さよりも僕にとって重要だから。いくら録音が良くても、演奏が何も訴えかけないんじゃ音楽を楽しむにはならないから。だから、名録音でも、駄演盤は何も僕に訴えかけないです。だから、オーディオは程々にしかお金をかけていません。しかし、オーディオにはまると怖いですよね。理論よりも感覚の方が重要な要素だから・・・。
by イチロ (2007-05-30 00:07) 

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